泣いても笑っても

父の伸びた髪をバリカンで丸坊主に
しようかと思ったのに、

「横と後ろだけでいい」

結構、伸びてるよ、坊主でいいでしょうに。
髪を洗えなくとも、ホットタオルで
ごしごししたら、気持ちいいでしょう～?

どうせ、鏡を見てないんだから、坊主に～、
いや、そんなささいなことで、不機嫌に
なられるのも困る～ので、とりあえず、
やってみましょ～。

上だけは残せば…って、うぷぷぷぷ、
上手く行ったとは思うけど、鳥の雛頭～。
鏡見て、何も言わなかったから、大丈夫かと～。
バリカンの腕前も上がったものです。

さてさて、懲りずに「散歩」して来ました。
誰にも会わないって気持ちいい…って、
前から、またもや、ワンちゃん連れ、
勘弁してよ。

どうせまた吠えるんでしょ。
虎と馬になりつつあります。

キャメル色のトイプードルちゃん、
愛玩犬のイメージがあるんです。
偏見かもしれないけれど…。
お断りしておきますが、自分は、飼われている
ワンちゃんには、全くと何も思いません。
しかし、飼い主さんの馬と鹿が問題。

ワンちゃんが横を通るだけなのに、
身体が強張るってどうなの?　
どうぞどうぞ、吠えて下さいませよ。

「おはようございます」

えっ、飼い主さんが挨拶をしてくれました。
自分、すぐに

「おはようございます。
　いいお天気ですね、お散歩ですか?」
「はい」

すっごく大人しいトイプードルでした。
なんか、全身から力が…。
ワンちゃんと引き続き、お散歩に行かれました。

もっと先に行こうと思ったけれど、こんなに
お天気がよければ、他の方も散歩してそうと思い、
早急に帰宅しました。

やっぱり寝不足がたたっているのか、
土間の上がり口の廊下でバッタリと
張り付いて寝てました。
呼び出しコールがなって、やっと目が
さめたくらい…。

散歩したり、ちょっと身体を動かすと疲れてます。
ダメだなぁ、もっと筋肉付けなきゃ…。

おやすみなさい、よい夢を…。

アン


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