泣いても笑っても

難病の父を介護しつつ、自治会の区長をやってます。

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2021-08-20 (Fri) 17:59

誰がこんな

大きいの、買ってこいと言ったぁーっ!!

こんばんは。

早朝4時から、どたばたドタバタ。

「お父さん、仏間へ引っ越しして」

父を乗せたまま、ベッドを仏間へ移動。

「テレビは、そっからでも見えるでしょ。
 はい、蘭丸を抱っこしてて」

寝起きの父に、ほいっと抱っこさせて、自分は、
らんちーのゲージも仏間へお引越しして、ついでに牧草、
トイレ、ごはんをセッテイング。

ちらっと父を見ると

「まるも起こされていい迷惑だな、なぁ」

なでなで…頭をなでて貰ってトロンとした蘭丸の顔ったら。

あっとと、そんなことより、ちっこいこーずだっ、
6個のケージも仏間の畳の上に直置き~、
エアコンは、父の部屋から流れるようにフル可動。

テレビをぐいっと壁から離すと、後ろが、うわ~汚いというか、
埃だらけ…掃除機でぶいーんと綺麗にする自分。
それから、埃取りブラシで丁寧に周辺を掃除…。
今度からは、ここもちゃんと掃除しなきゃ…。

大きなお世話かもしれませんが、テレビの後ろの掃除は、
定期的にお掃除をなさった方がいいかもしれません。
(どの口が言うどの口が~~っ)
テレビが長持ちするかも~、故障の原因のひとつに埃も
あるようです。

そんなこんなで午前9時すぎ…
普段、聞かないようなトラックの音、すぐにわかりました。
父の部屋と仏間のふすまを閉めてから、マスク着用して、
お出迎え~。

「今日は、ありがとうございます。
 あの縁側から、テレビを入れてください、その方がラクなので」
「わかりました~」

トラックから降ろされた梱包ダンボール…
うちの座卓ぐらいあるぞって、家電フロアで、この箱を見てたくせに~。
おふたりでいらして、運び込みして、セッテイングして
帰られるまで30分程度でした。

なんか部屋が…狭苦しくなったのは、気のせい?
テレビに部屋が占領されてる…。
売り場の広いホールでは、そんなに感じなかったけど、
やっぱりデカ~い。
あぅー、これで、ゲームがしたいぞっ!!
バイオなんかやったら、アイテムがすぐに見つかりそうだ…って、
そんなことを思ってる場合じゃないっ。

お帰りになられた後、縁側、窓と、部屋中換気して、除菌スプレーを
もって、あちこち拭きまくり、それが終われば、自分は、
シャワーを浴びて、スッキリさせて…仏間へ。
父は、今か今かと待っているかと思ったら…寝てました。

仏間のふすまを開けて、まず、ちっこいこーずをウッドラックへ、
運んでいる時、父が起きて…視線を移した場所には、
42型のテレビがどーんと。

父、無言…。

ん? 気に入らないとか? 
まっ、そんなことより、らんちーを引っ越させなきゃ~。

「はい、また抱っこしてて」

無言で、らんちーを抱っこしてくれる父。

自分は、安心して、ケージをセッテイングして、定位置へ。
だけど、テレビが大きいから、少しズラしたりして。

「らんちー、頂戴」

無言の父…でも、しっかりテレビを見てたりして。

すべて元通りにしたら、
父が、タイトルの言葉を口にしまして…自分、

「言った~って、大きいから見やすいでしょう~」

「これで、オリンピックが見たかった」

・・・・・父よ、素直に喜べ。
もぉ~、ツンデレなんだからぁ~。

テレビが壊れなきゃ、入れ替えることなんてしなかったのよ。
だけど、視力の悪い自分にとっては、華流ドラマの字幕が
見やすくって助かっちゃう~~っ。

こんな大きい画面で見て、自分のちっこい画面を見たら、
なんか、がっかりしちゃうんですよねぇ…。
あぁ、知っちゃいけなかった″大きさ″ですわ、はふ~ん。

今も父の部屋で、華流ドラマを見てますけど、きゃーきゃーきゃー、
字幕がくっきりハッキリ、さらに俳優さんが演じる表情が見える~、
えへ~これに、再生専用のDVDを取り付けて、藤原さんを
鑑賞しちゃうとか~って、父に、よそでやれって言われそう。
見たいみたい見たい、藤原さん…。
舞台で演じる藤原さん、すっごーーく素敵なんだもん。

こんなことなら、確かに父の言う通り、オリンピック前に入れて
あげればよかったです。
でも、オリンピック前って、高かったかも…と思ったりして。
唯一のお楽しみがテレビなんですもん、ごめんね、お父さん。

これから、たっぷりと楽しんでちょーだいなっ。
久しぶりに、良い買い物を出来ました~、
なんたって、税込み、保証期間の延長、配送料、
すべてコミコミで諭吉さん5人で済んだのですから。
なんたって、ちまちま預金の「邪魔」が入らなかった~
これがキーポイントだったかも。

お願いだから、父には、我慢は絶対にさせたくないから、
邪魔はしないでよね~(誰に言ってる?)
あぅ~テレビがデカくなっただけで、自分も嬉しいというか、
幸せ~~わくわくしちゃうんですもん。

もし、スポンサーにならなかったなら、父には、とっくに
テレビだの、なんだのってしてあげられたのに…
自分が馬と鹿でした。
自分なら、いくらでも我慢出来るけど、父のこの先を思うと、
不自由な生活だけはさせたくないのです。

よその方からしたら、諭吉さん5人のテレビなんて、当たり前で、
たいしたことはないのかもしれません…。
むしろ、たかだか、テレビを大きくして、そんなに浮かれるのって
馬と鹿? って笑われそうですね。
でも、これが、今の自分の生活の現状なのです。

ひとりになったら、もっと今以上に「ひもじい」生活を
強いられるかも…というより、そうなります。
こればかりは、どなたも助けてくれないですから。

父のおかげで、大きなテレビに買い換えられました。
介護しているご褒美として、たまには、見せてね~。
この役にも立たない居候の身の自分に、
ありがとう、お父さん。

おやすみなさい、よい夢を…。

アン

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最終更新日 : 2021-08-20

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