挨拶に来られて…二度と会えないからと…。
こんばんは。
自治会の書類製作が、やっと終わったところです。
班に、来年度に割り当てられた「自治会役員の選出」についてとか、
自治会費を集める予定日、時間とか詳細に記載してプリントアウト。
こんな時間になっちゃったじゃないかぁ~~っ。
本来なら、明後日が「地域運動会」の予定でしたけど、、
ウィルス禍で中止。
当初は、延期してでもやる予定だったらしく…内心…
馬と鹿じゃなかろうかと…。
地域運動会は免れましたけど、自治会奉仕活動で土日全滅…、
スケジュール帳は、びっしりで、それだけで、ゲンナリです。
夕方なんて、どーんとまとめて届いた広報を一軒づつ分けて、
さらに、″赤い羽根″も、わらわらとひとまとめに来たので、
それを分けるのも時間がかかっていたりして…これ、いるの?
毎年思うんですよ。(業者さんには申し訳ないけれど…)
某えぬけーでもしているけど、いかにも″協力″しましたって
アピールって感が満点で…する必要あるかなぁ。
10月最初の日に、薄暗い中、広報配りして回覧板回して~
やっと終わって帰宅したところに、玄関のチャイムが。
出てみると、本家の御主人でした。
(うちの本家さんではないのですけど)
「こんばんは、お久しぶりですね、6月以来でしたか…」
「アンちゃん、悪いけど、お父さんと話出来るかね、今…
玄関でも構わないから」
「この椅子へどうぞ、父を連れてきますから」
本来、父には、どなたにも会わせたくないのですが、
この時のご主人がなんとなく、しんみりとしたお顔をされていたのです。
父の顔を見て、
「〇〇ちゃん(父の名前)、今度なぁ、施設へ移ることにしたんだよ。
それでな、たぶん、いや、会うのは、これで最後になるから…」
かくかくしかじか…ご主人の話を、父も黙って聞いていました。
ご主人が帰られる時、父が
「おまえ、送ってけ」
「あ、うん」
「いいよ、アンちゃん、歩いてかえるで…」
「いえいえ、足元も暗いですし、くまさんが出たら大変です…
父もああいってますから」
父に振り向かれて、「お互い、最後まで元気でいような~」と…
寂しさを隠せない感じでした。
自分と別れ際…
「お父さんは、いい娘(コ)に育てたよなぁ…」
「そんなことないです、ただ、うるさいだけだと思いますよ」
「アンちゃんのこと、いつかお父さんが
″アンは、気が利き過ぎで、空気を先に読んで
何も言わなくても、なんでもこなしてしまう″って
自慢されたよ」
えっ…父がそんなことを? ありえませんから、絶対に。
「うちのも(奥様)、アンちゃんのこと、凄く気に入っていて、
息子でもいれば、お嫁さんに欲しかったぐらいだよ」
「ありがとうございます、そう思って頂いて…
でも、実際にそうなったら、要らんかったぁ~って思われてたかも。
なんたって、父が手を焼くくらいの娘ですから。
自分も、今までいろいろとお世話になりました。
美味しいお米に、お野菜…たっくさん食べて、
大きくなっちゃいました」
「アンちゃん、お父さんの事、ちゃんとみてやってな。
送ってくれて助かったよ、気を付けておかえり」
手を振るその姿が、これが最後なんだって…
そう思ったら、泣けてきました。
帰宅して、父は、部屋に戻って、黙って蘭丸を
ケージごしに見てました。
「送って来たよ」
「…そうか」
「はいはい、疲れたでしょ~、
ごはんの前に身体を拭いて、着替えしよ」
車椅子からベッドに移動するときに、父がぼそっと
「そうしなきゃならんかったのか…」
また主語がない…こっちは、慣れてるけど。
それに、なぜに、父がそうもしんみりしなきゃならん?
あーっ、もう気持ちはわからないわけじゃない。
だけど、人それぞれに事情があるんだから…仕方ないこと。
自分は、それに対して、答えはしなかったけど…
だって、絶対に数日前みたいに、売り言葉に買い言葉になるんだって。
たとえばですよ…
「おまえは、余裕があったらそうしたのか」とか始まって…想定済みだって。
自分の返答によっては、他人の身内の名前が出てくるんだ、間違いなく。
なんで、それを回避~疲れたくないですもん。
挨拶に来られたご主人は、ここらへんでは、一番大きな農家さんで、
長い間、専業農家さんでありました。
以前は、お野菜、お米を30キロまとめて購入させて頂きました。
なんでも、父からすれば、ものすごく遠い親戚というか、
父の親の兄弟が~って、どこかでつながっているらしく…
自分は、まったくとわかりません。
ご主人と奥様が、ご高齢で農業が出来ないということで、
遠くの高齢施設へ入られることが決まり、うちに挨拶に来てくれたと
いうわけでした。
それと、奥様が認知症を患らわれて、何か気に入らないことがあると、
暴力を振るわれるようになられて、ご主人も手に負えないからと…
父に話してました。
自分も聞いてましたが、とても、そんな奥様には見えなかったのですで
驚きました。
いつも自分の顔を見ては、遠くからでも気さくに声をかけてくれて…。
3か月前も、たまたま、外でお会いしたんです。
「よく来たね、アンちゃんも休んでいって~」
遠慮なく、奥様のお隣でお茶をごちそうになってました。
この時、既に認知症でおられたなんて、まったくと
気が付かなかったです。
後から、ご主人から聞いたのですが、
「アンちゃんがわかるなんて、驚いたよ…
とにかく、うちのやつが手をあげなくてよかった」
いや、認知症の方だって、こちらが何もしなければ、
手を上げませんって…。
父とは、長いお付き合いして下さった方が、
またひとり離れられていく寂しさは、父にとって、
何か思うところがあったようで…なんか、トーンダウンしてます。
部屋の空気でわかりますってば。
明日まで、引きずってなきゃいいけど…だって、面倒ですもん。
そっち~? そうですよ、機嫌次第で世話がしやすいんですから。
今夜の自分のやることが押して押して、この時間…。
おなかが減ったよ~、この真夜中に食べると、さすがにマズいかなぁ。
う~んう~ん、ホットミルクだけにしておこうかな…。
明日…じゃなかった、今日は、早朝からも予定が入っているというのに~。
この時点で、既に父からのコールは、3回あったりして。
おやすみなさい、よい夢を…。
アン

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こんばんは。
自治会の書類製作が、やっと終わったところです。
班に、来年度に割り当てられた「自治会役員の選出」についてとか、
自治会費を集める予定日、時間とか詳細に記載してプリントアウト。
こんな時間になっちゃったじゃないかぁ~~っ。
本来なら、明後日が「地域運動会」の予定でしたけど、、
ウィルス禍で中止。
当初は、延期してでもやる予定だったらしく…内心…
馬と鹿じゃなかろうかと…。
地域運動会は免れましたけど、自治会奉仕活動で土日全滅…、
スケジュール帳は、びっしりで、それだけで、ゲンナリです。
夕方なんて、どーんとまとめて届いた広報を一軒づつ分けて、
さらに、″赤い羽根″も、わらわらとひとまとめに来たので、
それを分けるのも時間がかかっていたりして…これ、いるの?
毎年思うんですよ。(業者さんには申し訳ないけれど…)
某えぬけーでもしているけど、いかにも″協力″しましたって
アピールって感が満点で…する必要あるかなぁ。
10月最初の日に、薄暗い中、広報配りして回覧板回して~
やっと終わって帰宅したところに、玄関のチャイムが。
出てみると、本家の御主人でした。
(うちの本家さんではないのですけど)
「こんばんは、お久しぶりですね、6月以来でしたか…」
「アンちゃん、悪いけど、お父さんと話出来るかね、今…
玄関でも構わないから」
「この椅子へどうぞ、父を連れてきますから」
本来、父には、どなたにも会わせたくないのですが、
この時のご主人がなんとなく、しんみりとしたお顔をされていたのです。
父の顔を見て、
「〇〇ちゃん(父の名前)、今度なぁ、施設へ移ることにしたんだよ。
それでな、たぶん、いや、会うのは、これで最後になるから…」
かくかくしかじか…ご主人の話を、父も黙って聞いていました。
ご主人が帰られる時、父が
「おまえ、送ってけ」
「あ、うん」
「いいよ、アンちゃん、歩いてかえるで…」
「いえいえ、足元も暗いですし、くまさんが出たら大変です…
父もああいってますから」
父に振り向かれて、「お互い、最後まで元気でいような~」と…
寂しさを隠せない感じでした。
自分と別れ際…
「お父さんは、いい娘(コ)に育てたよなぁ…」
「そんなことないです、ただ、うるさいだけだと思いますよ」
「アンちゃんのこと、いつかお父さんが
″アンは、気が利き過ぎで、空気を先に読んで
何も言わなくても、なんでもこなしてしまう″って
自慢されたよ」
えっ…父がそんなことを? ありえませんから、絶対に。
「うちのも(奥様)、アンちゃんのこと、凄く気に入っていて、
息子でもいれば、お嫁さんに欲しかったぐらいだよ」
「ありがとうございます、そう思って頂いて…
でも、実際にそうなったら、要らんかったぁ~って思われてたかも。
なんたって、父が手を焼くくらいの娘ですから。
自分も、今までいろいろとお世話になりました。
美味しいお米に、お野菜…たっくさん食べて、
大きくなっちゃいました」
「アンちゃん、お父さんの事、ちゃんとみてやってな。
送ってくれて助かったよ、気を付けておかえり」
手を振るその姿が、これが最後なんだって…
そう思ったら、泣けてきました。
帰宅して、父は、部屋に戻って、黙って蘭丸を
ケージごしに見てました。
「送って来たよ」
「…そうか」
「はいはい、疲れたでしょ~、
ごはんの前に身体を拭いて、着替えしよ」
車椅子からベッドに移動するときに、父がぼそっと
「そうしなきゃならんかったのか…」
また主語がない…こっちは、慣れてるけど。
それに、なぜに、父がそうもしんみりしなきゃならん?
あーっ、もう気持ちはわからないわけじゃない。
だけど、人それぞれに事情があるんだから…仕方ないこと。
自分は、それに対して、答えはしなかったけど…
だって、絶対に数日前みたいに、売り言葉に買い言葉になるんだって。
たとえばですよ…
「おまえは、余裕があったらそうしたのか」とか始まって…想定済みだって。
自分の返答によっては、他人の身内の名前が出てくるんだ、間違いなく。
なんで、それを回避~疲れたくないですもん。
挨拶に来られたご主人は、ここらへんでは、一番大きな農家さんで、
長い間、専業農家さんでありました。
以前は、お野菜、お米を30キロまとめて購入させて頂きました。
なんでも、父からすれば、ものすごく遠い親戚というか、
父の親の兄弟が~って、どこかでつながっているらしく…
自分は、まったくとわかりません。
ご主人と奥様が、ご高齢で農業が出来ないということで、
遠くの高齢施設へ入られることが決まり、うちに挨拶に来てくれたと
いうわけでした。
それと、奥様が認知症を患らわれて、何か気に入らないことがあると、
暴力を振るわれるようになられて、ご主人も手に負えないからと…
父に話してました。
自分も聞いてましたが、とても、そんな奥様には見えなかったのですで
驚きました。
いつも自分の顔を見ては、遠くからでも気さくに声をかけてくれて…。
3か月前も、たまたま、外でお会いしたんです。
「よく来たね、アンちゃんも休んでいって~」
遠慮なく、奥様のお隣でお茶をごちそうになってました。
この時、既に認知症でおられたなんて、まったくと
気が付かなかったです。
後から、ご主人から聞いたのですが、
「アンちゃんがわかるなんて、驚いたよ…
とにかく、うちのやつが手をあげなくてよかった」
いや、認知症の方だって、こちらが何もしなければ、
手を上げませんって…。
父とは、長いお付き合いして下さった方が、
またひとり離れられていく寂しさは、父にとって、
何か思うところがあったようで…なんか、トーンダウンしてます。
部屋の空気でわかりますってば。
明日まで、引きずってなきゃいいけど…だって、面倒ですもん。
そっち~? そうですよ、機嫌次第で世話がしやすいんですから。
今夜の自分のやることが押して押して、この時間…。
おなかが減ったよ~、この真夜中に食べると、さすがにマズいかなぁ。
う~んう~ん、ホットミルクだけにしておこうかな…。
明日…じゃなかった、今日は、早朝からも予定が入っているというのに~。
この時点で、既に父からのコールは、3回あったりして。
おやすみなさい、よい夢を…。
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最終更新日 : 2021-10-02
出会いがあれば、いつかは…。 * by アン
一水さん
こんばんは。
お別れは、どんな形であってもお互い、最後に残る印象が
大きいですから、きちっとなされたのだと存じます。
自分は、お互いに、少しでもクスリと笑えたらいいなと思うのです。
どんなに悲しくても寂しくても…。
泣ちゃったら、いつまでも、相手の方に泣いてたというイメージしか
残らないと思うので…。
年を重ねられた方々の「お別れ」は、その決断も挨拶も、とても尊くて
重いことなのだと思います。
人は、どなたも優しくて、それが上手く出来なかったり、
表せなかったり、伝わらなかったり…難しいです。
このようなお話ばかりではないので、思わず眉間に皺が寄るようなことも、
書いたりしますから、そんな時は、ゆる~くスル~して下さい。
こんばんは。
お別れは、どんな形であってもお互い、最後に残る印象が
大きいですから、きちっとなされたのだと存じます。
自分は、お互いに、少しでもクスリと笑えたらいいなと思うのです。
どんなに悲しくても寂しくても…。
泣ちゃったら、いつまでも、相手の方に泣いてたというイメージしか
残らないと思うので…。
年を重ねられた方々の「お別れ」は、その決断も挨拶も、とても尊くて
重いことなのだと思います。
人は、どなたも優しくて、それが上手く出来なかったり、
表せなかったり、伝わらなかったり…難しいです。
このようなお話ばかりではないので、思わず眉間に皺が寄るようなことも、
書いたりしますから、そんな時は、ゆる~くスル~して下さい。
私たちは独りで生きているようでも、いろんな人と繋がりがありいろんな意味で世話になっているんだと、この記事を読んで、考えさせられました。決断の末に挨拶に来てくれた心情を思うと、お互いに辛いけれど省いてはいけない行動…。
「そうしなきゃならんかったのか…」この言葉もとても重い残念な気持ちですね。
でもその中で、「でも、実際にそうなったら、要らんかったぁ~って思われてたかも。」思わず頬が緩む。こんな言葉が湧き出すように繋がってくるとは…。
やっぱり、綴られる文字は心の中を表してくれる。此処が居心地がいいと感じるのは、柔らかな心に触れているように…。
そんな人柄に触れて、私もちょっとだけ優しくなれるような…。