下さるのですか、こんな自分に…。
こんにちは。
先ほど、お独り暮らしのおばぁちゃんのお宅へ
行って来たんです。
「お邪魔します~」
なんか、いろいろと片付いてるけど…?
断捨離された?
てっきり、自治会のことでの話かと思いきや、
お抹茶を立ててくださって、お茶のお誘いでした。
なんだ、最初から言って下さればよかったのに~。
久しぶりに、いろいろとお話していて、楽しくって、
お話が尽きずでした。
美味しいお抹茶とお菓子を御馳走になり、
そろそろお暇しようと…
「ご馳走様でした、長居してごめんなさい。
とっても楽しかったです」
「アンちゃんとこうしておしゃべりするのが
これで最後になるのね…」
えっ?
「今度、ここを離れるんだよ。
息子夫婦と住むことになって…」
「良かったじゃないですか…毎日、にぎやかですよ」
「全然知らない土地へ行くのがねぇ…」
「不安もあるかもしれないけど、ご家族と一緒なんですよ。
持病をお持ちでいらしているし…安心ですね、
自分なんて、ひとりですから~」
励ましてあげなきゃ…と思っていると…
「アンちゃん、こんな時だけど…」
そっと自分の右手を両手で包んで下さって
「今までありがとうね、いつも声をかけて…
何かと世話してくれて…
アンちゃんと別れるのが辛いよ…」
おばぁちゃんの手が震えてる…。
力強く温かくて…つたわってくるぬくもり。
こんな自分に泣いて下さるなんて…。
おばぁちゃんの中で、自分の存在が少しでも
あったことが嬉しかったです。
今にも自分も涙がこぼれそう。
だけど、お別れは、絶対に涙を見せちゃダメ、
それが、最後ならなおさら。
笑って送ってあげないと…、
今生の別れじゃないのだから。
自分は、おばぁちゃんの肩に手をまわして
優しくとんとんと…
「自分の方こそ、今までありがとうございます。
…こちらこそ、楽しかったです」
「私もだったよ…」
「これからは、ご家族と一緒なんですから…
ひとりでテレビを見ている暇もないかもしれませんよ~、
おばぁちゃんおばぁちゃんって言われて…」
うんうん…おばぁちゃんが笑ってくれました。
「おばぁちゃん、
お元気でいつまでも長生きなさってください」
「アンちゃんも…そうそう、あのコは、元気かい?」
「はい、とっても…父のお気に入りなんですよ」
「そうかいそうかい、アンちゃんにもらわれて幸せだよ」
そうなんです、蘭丸を譲って下さったおばぁちゃん。
これ持って行って…と、ずっしりと重い袋を2つ。
ひとつは、里芋がたくさん、ひとつは、白菜2つ。
「ありがとうございます、美味しく頂きます!」
これが、最後の言葉。
その重みをずっしりと感じながら、帰路をとぼとぼと…。
これは、おばぁちゃんの最後のお野菜…。
畑いじりも出来ない環境に行かれるんだから…。
こんな自分なんかと、お別れで泣かなくってもいいのに。
なんで…なんで…自分は、何もしていないし…。
我慢していたけど、ぽろぽろと泣いてしまいました。
でも、おばぁちゃんの新しい門出ですもの、涙は禁物。
今月には、あのおうちは、空き家になるんだ。
すっごく大きなおうちなのに…
後日、引っ越しが終わったら、壊すそうです。
それで、このおばぁちゃんのここでの生活が終わるんだ…
何十年と過ごしておうちと…終の棲家にはならなかった。
そして、自分もここへは、来ることはないんだなと…。
蘭丸を抱っこしつつ、感慨深いものがこみ上げてきました
自分なんて、泣いてもらえるような人間じゃない…。
何時の時も、そんな人いたっけ? って、まるで透明人間扱いで
存在感もなかった自分なのに。
あぁ、らんちーがあったかい…うん。
おばぁちゃんちの広い土間に、らんちーがいて…
「誰か飼ってくれる人、おらんかね…」
打診された時、考えるまでもなく、そっこーで返事を
しちゃいましたっけ。
あれから、5年の歳月が流れてる…
蘭丸とも、あとどのくらい過ごせるのかな…なんか
切なくなってきちゃいました…って、らんちー…
阿保面して寝てるし…、ぷっ、思わず吹き出しちゃいました。
この顔見てたら、感傷に浸っている間はないみたいです。
さぁ、午後からもやんなきゃ~。
アン

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こんにちは。
先ほど、お独り暮らしのおばぁちゃんのお宅へ
行って来たんです。
「お邪魔します~」
なんか、いろいろと片付いてるけど…?
断捨離された?
てっきり、自治会のことでの話かと思いきや、
お抹茶を立ててくださって、お茶のお誘いでした。
なんだ、最初から言って下さればよかったのに~。
久しぶりに、いろいろとお話していて、楽しくって、
お話が尽きずでした。
美味しいお抹茶とお菓子を御馳走になり、
そろそろお暇しようと…
「ご馳走様でした、長居してごめんなさい。
とっても楽しかったです」
「アンちゃんとこうしておしゃべりするのが
これで最後になるのね…」
えっ?
「今度、ここを離れるんだよ。
息子夫婦と住むことになって…」
「良かったじゃないですか…毎日、にぎやかですよ」
「全然知らない土地へ行くのがねぇ…」
「不安もあるかもしれないけど、ご家族と一緒なんですよ。
持病をお持ちでいらしているし…安心ですね、
自分なんて、ひとりですから~」
励ましてあげなきゃ…と思っていると…
「アンちゃん、こんな時だけど…」
そっと自分の右手を両手で包んで下さって
「今までありがとうね、いつも声をかけて…
何かと世話してくれて…
アンちゃんと別れるのが辛いよ…」
おばぁちゃんの手が震えてる…。
力強く温かくて…つたわってくるぬくもり。
こんな自分に泣いて下さるなんて…。
おばぁちゃんの中で、自分の存在が少しでも
あったことが嬉しかったです。
今にも自分も涙がこぼれそう。
だけど、お別れは、絶対に涙を見せちゃダメ、
それが、最後ならなおさら。
笑って送ってあげないと…、
今生の別れじゃないのだから。
自分は、おばぁちゃんの肩に手をまわして
優しくとんとんと…
「自分の方こそ、今までありがとうございます。
…こちらこそ、楽しかったです」
「私もだったよ…」
「これからは、ご家族と一緒なんですから…
ひとりでテレビを見ている暇もないかもしれませんよ~、
おばぁちゃんおばぁちゃんって言われて…」
うんうん…おばぁちゃんが笑ってくれました。
「おばぁちゃん、
お元気でいつまでも長生きなさってください」
「アンちゃんも…そうそう、あのコは、元気かい?」
「はい、とっても…父のお気に入りなんですよ」
「そうかいそうかい、アンちゃんにもらわれて幸せだよ」
そうなんです、蘭丸を譲って下さったおばぁちゃん。
これ持って行って…と、ずっしりと重い袋を2つ。
ひとつは、里芋がたくさん、ひとつは、白菜2つ。
「ありがとうございます、美味しく頂きます!」
これが、最後の言葉。
その重みをずっしりと感じながら、帰路をとぼとぼと…。
これは、おばぁちゃんの最後のお野菜…。
畑いじりも出来ない環境に行かれるんだから…。
こんな自分なんかと、お別れで泣かなくってもいいのに。
なんで…なんで…自分は、何もしていないし…。
我慢していたけど、ぽろぽろと泣いてしまいました。
でも、おばぁちゃんの新しい門出ですもの、涙は禁物。
今月には、あのおうちは、空き家になるんだ。
すっごく大きなおうちなのに…
後日、引っ越しが終わったら、壊すそうです。
それで、このおばぁちゃんのここでの生活が終わるんだ…
何十年と過ごしておうちと…終の棲家にはならなかった。
そして、自分もここへは、来ることはないんだなと…。
蘭丸を抱っこしつつ、感慨深いものがこみ上げてきました
自分なんて、泣いてもらえるような人間じゃない…。
何時の時も、そんな人いたっけ? って、まるで透明人間扱いで
存在感もなかった自分なのに。
あぁ、らんちーがあったかい…うん。
おばぁちゃんちの広い土間に、らんちーがいて…
「誰か飼ってくれる人、おらんかね…」
打診された時、考えるまでもなく、そっこーで返事を
しちゃいましたっけ。
あれから、5年の歳月が流れてる…
蘭丸とも、あとどのくらい過ごせるのかな…なんか
切なくなってきちゃいました…って、らんちー…
阿保面して寝てるし…、ぷっ、思わず吹き出しちゃいました。
この顔見てたら、感傷に浸っている間はないみたいです。
さぁ、午後からもやんなきゃ~。
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最終更新日 : 2021-11-24
温かさとぬくもり * by アン
メッセージをありがとうございます。
涙を拭って下さい。
自分も書きながら、泣いちゃっていました。
今でも、おばぁちゃんの優しい手のぬくもりが
手に残っています。
自分の手を握って、肩を奮わせて泣くお姿に、
胸が締め付けられる思いでしたけど、ここで、
自分も一緒に泣いていたら、悲しさ寂しさが
ますます募るだけですから、笑って離れないとです。
関りがなければ、きっとこんなシーンは
訪れなかったのに…なかったのに…と、
泣いて下さる程、自分の存在をそんなにも
思って下さっていたなんて…そう思っただけで、
いろんな思いがこみ上げてきて、涙が溢れます、今も…。
涙を拭って下さい。
自分も書きながら、泣いちゃっていました。
今でも、おばぁちゃんの優しい手のぬくもりが
手に残っています。
自分の手を握って、肩を奮わせて泣くお姿に、
胸が締め付けられる思いでしたけど、ここで、
自分も一緒に泣いていたら、悲しさ寂しさが
ますます募るだけですから、笑って離れないとです。
関りがなければ、きっとこんなシーンは
訪れなかったのに…なかったのに…と、
泣いて下さる程、自分の存在をそんなにも
思って下さっていたなんて…そう思っただけで、
いろんな思いがこみ上げてきて、涙が溢れます、今も…。
泣かせる記事だ・・・
こんな人が、我らが主人公・・・
まるで感動映画の一シーン・・・
アンさん、感動をありがとう
涙が溢れて、霞んでキーを打ち込めない
頬が大洪水・・ティッシュを・・・