泣いても笑っても

難病の父を介護しつつ、自治会の区長をやってます。

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2022-03-06 (Sun) 22:33

ボリボリ…

…って、口の中に、まだあるでしょうに。

父が休むというから、横にさせて布団を掛けなおしていたら、
父の口がまだ動いてる…ん?

「飴、食べてる? 寝ながら食べないでよ」
「もうない」

それを真に受けて、明かりを消そうとしたら、ボリンボリンと
飴をかみ砕いた音が。

「やっぱり食べてるじゃない。
 横になって食べないでよ、危険だから」
「……」

無視かいっ。

再度、確認しないと…、父、口を開けて~

「ない」

じっーーっと口元を見る自分。
全く…いつ、口に入れたんだか、サイドテーブルにあった
飴が入ったカゴを没収。

「うるさいなー、なぁ、まる、寝るぞ」

あー、はいはい。
らんちーには、とろとろに甘い父。

連れてきた日に、父に見せて、飼い主が放棄したから
引き取って来た~と、ケージをセッテングするまで
抱っこしてて~と、父の手の中にすっぽりと。

そんな、らんちーも今では、両手からこぼれますわ、
ううーん、でも、このむちむちがよかったりして~。

うさぎさんとの縁というか、忘れられないエピソードが
ありまして…自分が二十歳の時、元許婚とデート中、
小動物の世界という展示があり、自分にとってはたまらない
イベントがありまして、立ち寄ったんです。
うっさに触り放題で…元許婚、そっちのけで撫で撫で…。
どのくらい撫で撫でしていたことか。

その帰り、別れ際にプロポーズというか…
「うさぎを飼って、一緒に住むのもいいかなって…
 挨拶に行くよ」

えっ? それって…。

うちの父は、この時、海外へ仕事いへ行っていて、
戻って来たら話す予定だったのですが、この1か月後、
彼が交通事故で入院、それからお父様がなくなられ、
今度は、うちの母がなくなり、彼のお母さんが具合が悪くなられ、
うちの父が倒れ…はい、お互い介護生活で、今に至っています。
御縁が逢ったけれどご縁がなかった話~。

すんなり何事もなく結婚が出来た方は、幸せだと
思ってくれないと…。
離婚しようがなんだろうが、一度は、結婚が出来たんですから。

でも、うっさをかまかまする自分を見て、結婚しようと
決め手になったって…そこぉ?って感じでしたね。
これは、ずっと後から聞いた話ですけど。

うっさを介して、いろいろと御縁が出来たり、あったり、
エピソードが他にもあったりします。
もちろん、こちらでもです。

今、気がかりなのは、らんちーの寿命です。
どうか長生きしてほしいのです、自分の為にも、父の為にも。

アン


最終更新日 : 2022-03-13

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