観光案内をする予定はなかったのですけれど、
成り行き上、そうなったということで…。
先程の出来事なのですが、出掛けていて
帰宅する途中、道路脇でご年配のご夫妻っぽい方が、
観光案内ガイドっぽいものとスマホを見ていらしたので、
お声をおかけしたのです。
ご年配の方を、どうもほっとけないといいますか、
見過ごせないといいますか…
余計なお世話かも思われるかも…うーんうーん。
ええーい、声を掛けるだけ…なら。
「どうかなされましたか?」
向こうも最初は、驚かれましたが、
場所がよくわからないということで、
そこへ行く道を聞かれ…
そしたら、〇〇滝と道の駅に行かれるとか。
(その滝がある場所は、ちょっと有名で、
パワースポットでもありますが、山の中~)
ん? ちょっと待って。
この寒いときに? …って、言うか、先日の想定外の雪で、
もう行けないはず。
いつもだったら、観光案内には、月末までは
行けると記載はされてはいるのですけど。
とりあえず、そのことを説明をしたのですが、
駅に戻るって言っても、バスなんて、1時間に一本。
待っていれば、つぎのバスは来るんだけど…、
吹きっさらしで、まわりは何にもないと来た…。
しかも、空が鉛色、これは、雨が降りそう。
下手すると、雪になる可能性だってあるわけで…。
タクシーを呼ぶとしても、時間はかかるし…。
「よろしければ、道の駅まで送りましょうか?
そこからだったら、バスは何本も出てますし…、
とりあえず、温かいですし…」
はい、決定。
自分は、知らない方を乗せたりしないのですけど、
この寒空にほっとけないですし…。
(だって、怖いですもの…向こうもでしょうけど)
車中で、話をしていて、
そんなわざわざ遠いところから
お越しになってくれまして…。
自分の中では、そちらの方が、はるかに観光バリューが
ありますけど…。
「まだ時間があるのでしたら、
車の中からでも見られる場所を案内しましょうか?」
申し訳ないです…と、自分に気を使って下さいましたが、
せっかく来られたのですから。
地元愛はないけれど、いつか中国語で案内が
出来たらと思い、勉強がてら観光パンフレット程度の
ことだったら丸暗記してますし…。
1時間程度、パンフ通りに案内し、道の駅に到着~。
イートインもあるし、最後に、ご夫妻にバス乗り場と
駅まで出てる最終バスの時間を教えてお別れ…
となるはずだったのですけど…、
なんと、お帰りになられる「列車」の時刻を
間違えておられて、それだと、
絶対にバスだと間に合わない!
結局、駅のロータリーまで送りました。
奥様もとってもいい感じの方でした。
話し方が、昔の映画の女優さんみたいな綺麗な日本語で、
¨ド・イナカ¨じゃ聞けない感じ。
もうご近所さん「方言」だし、自分もだと思います。
他所の方はもう理解不能かも。
なんで、それがその意味なのかというのもありますし…。
帰って来て、車をガレージにおさめ、さてと…
ん? 後ろの座席に小さめの
「旅館のリーフレット」が。
忘れていかれたのかな?
扉ページには、趣がある旅館の写真があり、
真っ先に思ったのは、「高そっ」
自分じゃ、今後もとんとご縁がないところだわ~。
さっきのご夫妻なら、何泊でも大丈夫かと。
宿泊されていたところかな…、裏をひっくり返して、
住所を見ると地元じゃない、あれ? これ、
ご夫妻が来られた県だ…。
ますますご縁がない、行くにしても遠すぎです。
とりあえず、玄関に置いてあるウォールポケットに
入れようとした時…
パラリと何か落ちたぞ? 名刺でした。
名刺の裏に万年筆で書かれた達筆でよくわからない…
「今度、ぜひ、こちらの方においで下さい。
おもてなしをさせて頂きます。
今日は、ご親切にして下さり、
ありがとうございました」
あのご夫婦に、こちらの旅館の人が渡した
名刺なんだと思って…、ん?
今日は? 今日って今日だよね? ご親切にって?
まだピンとない自分。
最初、お名前を聞いたけど…
確かに名刺と同じ名前だけど…
名刺と旅館のミニリーフレットを確認。
同じ住所…ってことは…。
さらに、リーフレットの最後に白い包みが…
樋口一葉さんがこんにちは。
えっ、えっええーーーーーーー!!!
貰っていいのかしら?
返すったって、どこの誰だか…って、
わかってるけど…。
どーしよう、どーしよう。
旅館では、仲居さんへの¨御心付け¨という
ものなのでしょうけど。
貰えないってば。
この旅館に電話をかけてみようか…とも思ったり、
せっかくの気持ちを台無しにするような気がして…。
それとも、図々しくお泊りに行くとか?
いやいや、それはない、のこのこ行かないですっば。
意図がわからない…。
この樋口一葉さんは、大事に取っておきます。
だって、使うわけにも行かないですよ。
たかだか、一時間程度の案内だもの。
自分…「事実は小説より奇なり」という言葉が
真っ先に頭によぎっちゃいました。
アン

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成り行き上、そうなったということで…。
先程の出来事なのですが、出掛けていて
帰宅する途中、道路脇でご年配のご夫妻っぽい方が、
観光案内ガイドっぽいものとスマホを見ていらしたので、
お声をおかけしたのです。
ご年配の方を、どうもほっとけないといいますか、
見過ごせないといいますか…
余計なお世話かも思われるかも…うーんうーん。
ええーい、声を掛けるだけ…なら。
「どうかなされましたか?」
向こうも最初は、驚かれましたが、
場所がよくわからないということで、
そこへ行く道を聞かれ…
そしたら、〇〇滝と道の駅に行かれるとか。
(その滝がある場所は、ちょっと有名で、
パワースポットでもありますが、山の中~)
ん? ちょっと待って。
この寒いときに? …って、言うか、先日の想定外の雪で、
もう行けないはず。
いつもだったら、観光案内には、月末までは
行けると記載はされてはいるのですけど。
とりあえず、そのことを説明をしたのですが、
駅に戻るって言っても、バスなんて、1時間に一本。
待っていれば、つぎのバスは来るんだけど…、
吹きっさらしで、まわりは何にもないと来た…。
しかも、空が鉛色、これは、雨が降りそう。
下手すると、雪になる可能性だってあるわけで…。
タクシーを呼ぶとしても、時間はかかるし…。
「よろしければ、道の駅まで送りましょうか?
そこからだったら、バスは何本も出てますし…、
とりあえず、温かいですし…」
はい、決定。
自分は、知らない方を乗せたりしないのですけど、
この寒空にほっとけないですし…。
(だって、怖いですもの…向こうもでしょうけど)
車中で、話をしていて、
そんなわざわざ遠いところから
お越しになってくれまして…。
自分の中では、そちらの方が、はるかに観光バリューが
ありますけど…。
「まだ時間があるのでしたら、
車の中からでも見られる場所を案内しましょうか?」
申し訳ないです…と、自分に気を使って下さいましたが、
せっかく来られたのですから。
地元愛はないけれど、いつか中国語で案内が
出来たらと思い、勉強がてら観光パンフレット程度の
ことだったら丸暗記してますし…。
1時間程度、パンフ通りに案内し、道の駅に到着~。
イートインもあるし、最後に、ご夫妻にバス乗り場と
駅まで出てる最終バスの時間を教えてお別れ…
となるはずだったのですけど…、
なんと、お帰りになられる「列車」の時刻を
間違えておられて、それだと、
絶対にバスだと間に合わない!
結局、駅のロータリーまで送りました。
奥様もとってもいい感じの方でした。
話し方が、昔の映画の女優さんみたいな綺麗な日本語で、
¨ド・イナカ¨じゃ聞けない感じ。
もうご近所さん「方言」だし、自分もだと思います。
他所の方はもう理解不能かも。
なんで、それがその意味なのかというのもありますし…。
帰って来て、車をガレージにおさめ、さてと…
ん? 後ろの座席に小さめの
「旅館のリーフレット」が。
忘れていかれたのかな?
扉ページには、趣がある旅館の写真があり、
真っ先に思ったのは、「高そっ」
自分じゃ、今後もとんとご縁がないところだわ~。
さっきのご夫妻なら、何泊でも大丈夫かと。
宿泊されていたところかな…、裏をひっくり返して、
住所を見ると地元じゃない、あれ? これ、
ご夫妻が来られた県だ…。
ますますご縁がない、行くにしても遠すぎです。
とりあえず、玄関に置いてあるウォールポケットに
入れようとした時…
パラリと何か落ちたぞ? 名刺でした。
名刺の裏に万年筆で書かれた達筆でよくわからない…
「今度、ぜひ、こちらの方においで下さい。
おもてなしをさせて頂きます。
今日は、ご親切にして下さり、
ありがとうございました」
あのご夫婦に、こちらの旅館の人が渡した
名刺なんだと思って…、ん?
今日は? 今日って今日だよね? ご親切にって?
まだピンとない自分。
最初、お名前を聞いたけど…
確かに名刺と同じ名前だけど…
名刺と旅館のミニリーフレットを確認。
同じ住所…ってことは…。
さらに、リーフレットの最後に白い包みが…
樋口一葉さんがこんにちは。
えっ、えっええーーーーーーー!!!
貰っていいのかしら?
返すったって、どこの誰だか…って、
わかってるけど…。
どーしよう、どーしよう。
旅館では、仲居さんへの¨御心付け¨という
ものなのでしょうけど。
貰えないってば。
この旅館に電話をかけてみようか…とも思ったり、
せっかくの気持ちを台無しにするような気がして…。
それとも、図々しくお泊りに行くとか?
いやいや、それはない、のこのこ行かないですっば。
意図がわからない…。
この樋口一葉さんは、大事に取っておきます。
だって、使うわけにも行かないですよ。
たかだか、一時間程度の案内だもの。
自分…「事実は小説より奇なり」という言葉が
真っ先に頭によぎっちゃいました。
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最終更新日 : 2020-04-18