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2017-11-22 (Wed) 13:39

事実は小説より奇なり

観光案内をする予定はなかったのですけれど、
成り行き上、そうなったということで…。

先程の出来事なのですが、出掛けていて
帰宅する途中、道路脇でご年配のご夫妻っぽい方が、
観光案内ガイドっぽいものとスマホを見ていらしたので、
お声をおかけしたのです。

ご年配の方を、どうもほっとけないといいますか、
見過ごせないといいますか…
余計なお世話かも思われるかも…うーんうーん。
ええーい、声を掛けるだけ…なら。

「どうかなされましたか?」

向こうも最初は、驚かれましたが、
場所がよくわからないということで、
そこへ行く道を聞かれ…

そしたら、〇〇滝と道の駅に行かれるとか。
(その滝がある場所は、ちょっと有名で、
 パワースポットでもありますが、山の中~)

ん? ちょっと待って。 
この寒いときに? …って、言うか、先日の想定外の雪で、
もう行けないはず。
いつもだったら、観光案内には、月末までは
行けると記載はされてはいるのですけど。

とりあえず、そのことを説明をしたのですが、
駅に戻るって言っても、バスなんて、1時間に一本。
待っていれば、つぎのバスは来るんだけど…、
吹きっさらしで、まわりは何にもないと来た…。

しかも、空が鉛色、これは、雨が降りそう。
下手すると、雪になる可能性だってあるわけで…。
タクシーを呼ぶとしても、時間はかかるし…。

「よろしければ、道の駅まで送りましょうか?
 そこからだったら、バスは何本も出てますし…、
 とりあえず、温かいですし…」

はい、決定。

自分は、知らない方を乗せたりしないのですけど、
この寒空にほっとけないですし…。
(だって、怖いですもの…向こうもでしょうけど)

車中で、話をしていて、
そんなわざわざ遠いところから
お越しになってくれまして…。
自分の中では、そちらの方が、はるかに観光バリューが
ありますけど…。

「まだ時間があるのでしたら、
 車の中からでも見られる場所を案内しましょうか?」
 
申し訳ないです…と、自分に気を使って下さいましたが、
せっかく来られたのですから。

地元愛はないけれど、いつか中国語で案内が
出来たらと思い、勉強がてら観光パンフレット程度の
ことだったら丸暗記してますし…。

1時間程度、パンフ通りに案内し、道の駅に到着~。

イートインもあるし、最後に、ご夫妻にバス乗り場と
駅まで出てる最終バスの時間を教えてお別れ…
となるはずだったのですけど…、
なんと、お帰りになられる「列車」の時刻を
間違えておられて、それだと、
絶対にバスだと間に合わない!
結局、駅のロータリーまで送りました。

奥様もとってもいい感じの方でした。
話し方が、昔の映画の女優さんみたいな綺麗な日本語で、
¨ド・イナカ¨じゃ聞けない感じ。
もうご近所さん「方言」だし、自分もだと思います。
他所の方はもう理解不能かも。
なんで、それがその意味なのかというのもありますし…。

帰って来て、車をガレージにおさめ、さてと…

ん? 後ろの座席に小さめの
「旅館のリーフレット」が。

忘れていかれたのかな?

扉ページには、趣がある旅館の写真があり、
真っ先に思ったのは、「高そっ」
自分じゃ、今後もとんとご縁がないところだわ~。
さっきのご夫妻なら、何泊でも大丈夫かと。

宿泊されていたところかな…、裏をひっくり返して、
住所を見ると地元じゃない、あれ? これ、
ご夫妻が来られた県だ…。
ますますご縁がない、行くにしても遠すぎです。

とりあえず、玄関に置いてあるウォールポケットに
入れようとした時…
パラリと何か落ちたぞ? 名刺でした。

名刺の裏に万年筆で書かれた達筆でよくわからない…

「今度、ぜひ、こちらの方においで下さい。
 おもてなしをさせて頂きます。
 今日は、ご親切にして下さり、
 ありがとうございました」

あのご夫婦に、こちらの旅館の人が渡した
名刺なんだと思って…、ん?

今日は? 今日って今日だよね? ご親切にって?

まだピンとない自分。

最初、お名前を聞いたけど…
確かに名刺と同じ名前だけど…
名刺と旅館のミニリーフレットを確認。
同じ住所…ってことは…。

さらに、リーフレットの最後に白い包みが…

樋口一葉さんがこんにちは。

えっ、えっええーーーーーーー!!!

貰っていいのかしら? 
返すったって、どこの誰だか…って、
わかってるけど…。

どーしよう、どーしよう。

旅館では、仲居さんへの¨御心付け¨という
ものなのでしょうけど。

貰えないってば。

この旅館に電話をかけてみようか…とも思ったり、
せっかくの気持ちを台無しにするような気がして…。

それとも、図々しくお泊りに行くとか?
いやいや、それはない、のこのこ行かないですっば。

意図がわからない…。

この樋口一葉さんは、大事に取っておきます。
だって、使うわけにも行かないですよ。
たかだか、一時間程度の案内だもの。

自分…「事実は小説より奇なり」という言葉が
真っ先に頭によぎっちゃいました。

アン


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最終更新日 : 2020-04-18

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