泣いても笑っても

今日は、みぞれ交じりの雨なのに、
今年初の歯医者さんへ…。

ここの歯科医さん、駐車場と離れているので、
そこに止めてから、横断歩道を渡らないと
いけないという…。

目と鼻の先だから、傘はいいかと車に残して、
横断歩道で信号待ちをしていたら、突然、
小雨が、本降りに…冷たいったら。

早く変わって～っ、早くっ!

そしたらです。
後ろから、スッと傘をさしてくれたんです。

えっ?　と振り返ると、二十歳そこそこの
男の子が

「濡れるっすよ」

だって～～っ、きゃ～～っ。
その男の子、身長が185センチぐらい、
顔は、かわいいったら。

「あ、ありがとう。
　目の前にある建物に行くだけなの…」
「そこまで送りますよ」

今まで、こんな男の子に会ったことない…。
うわ～、親御さんがどんなふうに育てたか、
垣間見えた気がする～なんて優しいんだろ。
なかなかできる事じゃないですよ。

「ありがとう、ごめんなさいね、急いでたのでしょ」
「いいっすよ、じゃ…」

言葉は、今時の男の子だけれど、ちゃんとしてて、
あぁ、身内にもこんなかわいい甥っ子がいれば…
つい思ってしまいました。

「親の介護なんか絶対にしない」と宣言したのが
いますけどね。

たった数十秒の事だったけれど、とっても
胸がキュンキュンしちゃいました。
自分が二十歳だったら、こんな男の子と
お付き合いしたかったですね～。

本当にありがとう、濡れずに済みました。
どこかの男の子君～、
そして、こういうふうにお育てになった親御さん、
今日は、とっても素敵な出来事になりました。

なんだか、今年は、いいことありそうです。

アン


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