泣いても笑っても

難病の父を介護しつつ、自治会の区長をやってます。

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2018-03-31 (Sat) 22:51

一度、楽を覚えると…

「もう戻れないの…」

友人がどことなしか浮かない顔をして言うので、
自分は

「なんだ、そんなこと…
「自分自身も大事にしなきゃ、リフレッシュするって、
 すっごく大切なことだよ」

何の話かといいますと…。

自分と同様、親御さんの介護をなさっている
友人と数年ぶりに会い、短い間ではありましたが、
とても「濃い時間」を過ごしてきました。

友人との話は、もっぱら「介護」の話になり、
この友人の親御さんが、ディやショートに
行かれるようになられてから、ひとりで過ごせる
時間が出来て、後ろめたさを感じていたようなのです。

…はて…? 

「一日でも介護しない、ひとりでゆっくり
 過ごせる時間が出来て、それに慣れたら、
 もう…前のようになれないし、戻りたくないの… 
 そう考えている私って、ひどいよね…」

よそ様のブログでも、こういう話をなさっている方が
たくさんおられること、サービスを利用して、その間に
ご自身も「息抜き」したり、その時間を大事に
過ごしておられるし…。

彼女は、深刻そうなのに、自分…

「なんだ、そんなの話…こっちだって人間。
 不倫話かと思っちゃったわ~」
「ふ、不倫?」

自分、目を伏し目がちにして身体をくねらせながら、

「もう戻れないの…あの人しかいないの~、
 彼を幸せに出来るのは、奥さんじゃないわ、
 私だけなの~、私だけが愛しているのよ~」

友人は、目が点になってました。

「何、それ~うふふふ」

やっと少し笑ってくれました、良かった良かった。
こっちは、どこぞの不倫のせいで、尻ぬぐい
させられて、エラい目に遭ってますから~。

それから比べると、親御さんに対して、
ネグレクトしたわけでもないし、外に出るってことは、
親御さんも刺激があって、いいと思うし…、
それに、友人は、その間にゆっくり
グッスリ眠ったり、旅行したり、買い物したり、
こうして話したりして、フレッシュして、
また介護していけばいいんだって。

それからも、彼女の介護話を聞きながら、
気持ちがすごくわかって、うんうんと頷くことも
しばしば…だけど、うちの父よりも大変そうだなと…。

別れ際に、突然、友人が思い出したように、

「ねぇ、なんで、さっき、たとえが不倫だったの?」
「あ~ん、別に、漫画でもドラマでも、
 そんなセリフあった気がしただけ~」

《リアルに耳にしたなんて
 とっても言えません・アン、心の声》

それと、彼女も親御さんがサービスを
利用されている時間帯におうちの中の
断捨離を始めるそうです。

久しぶりに、ファミレスで「スイーツ」を
食べましたが、前ほど、クリーム系がそんなに
食べられないことに気が付きました。

むしろ、桜餅が食べたくなって、和菓子屋さんに
寄って帰宅しました。
今の時期しか食べられない桜餅…
緑茶と共に頂きましたが、もうちっちゃな幸せを
感じちゃいました。

アン


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最終更新日 : 2020-04-18

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